12月10日(日)師走の日曜日。
新潟の冬には珍しく青空の見える中、「初めてのマインドフルネス」と題し、ほんぽーと にて公開講座が催されました。
会員外のご参加も多数あり、初めに山田理事長より、キャリアコンサルタントの社会的役割やNPO法人新潟キャリアコンサルタントの概要の説明があり、公開講座に移りました。
講師は、株式会社ラーニング.ライツ代表取締役の羽利泉先生を金沢よりお迎えしました。
羽利先生は、マインドフルネス瞑想士であり、キャリアコンサルタントでもあることから、
「支援者としてのマインドフルネス」を中心にお伝えいただきました。
まずは、「呼吸法」から・・・。普段の呼吸と、ストローを使った呼吸、そしてそれを体験した後の心地よい呼吸・・・。本来私たちの身体は深い呼吸を求めているのだと実感しました。呼吸を意識することで、息をすることは当たり前のことではなく、人に備わった素晴らしい機能であることが実感できました。
次に、「歩く瞑想」
足の運び、呼吸に意識を向け、一歩一歩確実に足を踏み出す。普段、無意識で出来ていることを意識的にすることで、周りのいろいろな変化にも気づけるように思います。同じグループの一般参加の方からは、「普段目に入らなかった小さい草花が、突然、輝いて見えるようになるってこういうことなんでしょうか」というふか~い振り返りのコメントを頂きました。
最後は、「食べる瞑想」
羽利先生から、金沢の銘菓「三作せんべい」をお持ちいただき、ゆっくりと味わいながら頂きました。
五感を使って、良く観察し、良く匂いを嗅ぎ、舌の上に乗せた感触、味蕾で感じる味、ゆっくり舌の上で溶けていく感覚、歯で噛み砕く音、呑み込む時の喉と食道を下る感じ、飲み下して、ゴクンと胃の中に納まる感じのイメージ。羽利先生は「食べる」ことに集中すると、「頂きます」の感謝の言葉が生まれてくるとのことでした。
マインドフルネスは、仏教(禅)の宗教的な部分を排したものということでしたが、
「功の多少を計り彼の来処を計る」(曹洞宗 五観の偈)の通り、沢山の人の手で出来ていること、命そのものを頂いていることへの感謝が自然と湧き上がる瞬間でした。
参加して下さった皆様からは、
「マインドフルネスに興味があったものの、本を読むだけではなかなかわからなかったので参加しました。実技があったので、わかりやすく、これからも続けられたらと思いました。貴重な研修をありがとうございました」
「日常に仕事に人が幸せになるためにマインドフルネスの大切さがよく分かりました。まずは自分が実践していこうと思います。」
「マインドフルネスとは何であるのかもわからずに来ましたが、少し分かった自分がいると思いました。」
など、皆さん、良いお時間を過ごされたという感想を頂き、主催者一同感謝申しあげます。
今後も、協会では、公開講座を開催いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。