令和6年度第2回キャリア研修会を開催しました。

 2024年10月6日(日)に、山形大学教授 小倉泰憲 先生を講師にお招きし「スーパービジョンと事例検討の基礎を学ぶ」をテーマに、令和6年度第2回キャリア研修会を開催しました。

 前半はスーパービジョンについてお話しいただきました。
 まず、スーパービジョンには「訓練期のスーパービジョン(カウンセラーの訓練を受けている人のスーパービジョン)」と「メンテナンスのスーパービジョン(資格を取った人のスーパービジョン)」の2種類あるという説明がありました。

私がイメージしていたスーパービジョンが、実は「訓練期のスーパービジョン」の手法であったことが意外でした。

 また、近年のスーパービジョンに関連する手法として「リフレクティング・チーム」「アウトサイダーウィットネス」「PCAGIP」の3つをご紹介くださいましたが、グループワークのような手法で大変興味深かったですし、このようなスーパービジョンがもっと普及するることが望ましいと思いました。

 後半は先生が用意してくださった事例の中で「姑の介護か、自分の仕事か」というケースについてグループで話し合い発表をするという事例検討を行いました。

事例の内容については大変興味深く、共感する部分もあるものの、カウンセラーの視点でどのようにアプローチするかについて考えてみると、やはり難しさを感じました。

 今回もアンケートの満足度は高く、コメントでは「スーパービジョンを受ける際の心構えを知ることができました。スーパービジョンも進化しながらの部分があり、日本の徒弟制度に近いものをイメージしていましたが、スーパービジョンに上下関係はない、という考え方は、メンテナンスのスーパービジョンには大切なことだと思いました。」「今まで敬遠していたスーパービジョンや事例検討に対して、理解が深まり良い研修でした。小倉先生のお人柄の良さも感じられたよい時間でした。」などの感想をいただきました。
 また「事例検討が一例しか出来ず残念だった」「もっと学びたかった」というお声もいただきましたので、今後のNCCサロン等で事例検討をテーマとすることも検討したいと思います。

 当協会では、研修会・NCCサロンなどで会員相互の交流や研鑽の機会の充実に努めていきたいと考えております。皆さまのご参加をお待ちしております。